フィクションで差別を楽しんで何が悪いのか?
少年漫画に見られる女体化すれば馬鹿になる表現と女性キャラの性的消費 - Togetterまとめ
娯楽なんだから消費して当たり前だろ。自分らのことだと思うから敏感なんだろうけど他のはあんま聞かんな。暴力行為の消費!身体障害の消費!紙資源の消費!
2014/12/31 06:44
いい悪いの話をすると、法的な面と個々人の倫理観のものさしがある(他にもあるが)。
上の話が前者をもくろんだものではないことは承知だが、「編集が止めるべきだった」みたいな意見を聞くとやはり抑圧というか自粛して当然の雰囲気作りがなされてていると感じる。白眼視する側も単に「嫌い」を超えた批判を行っている印象だ。表現者側はセンシティブにならざるをえない。
フィクションの中で「このような犯罪やPCに反する行為、見方が現実において許容されますよ~」と受け止めることのできる描かれ方がされていると物議をかもしやすい(その受け止めがどのようにして成立するかはともかくとして)。
例えばLOでは、もし現実では違法になる漫画ばかり掲載してても「YesロリータNoタッチ」を標榜していることにより、現実にはダメですよねと制作側が認識していることを示すことができていると思われる。(それでも叩かれはするが)
そういうエクスキューズがない場合、作者は現実においてもそれを許容しているのではないかと思われるわけである。ただ、漫画に「私~~は真人間で有り、作品に描かれている一切の犯罪・差別を現実においては許容いたしません。」と断り書きがあってもなんだか気持ち悪いと思わざるをえない。そういう踏み絵が必然となるのもどうかと思う。
暴力表現
ワンピースにおいてはバトルの暴力シーンが魅力の核である。それがダメだと叩かれるのはあまり見かけない。話が通じる相手ならば対話によって解決すべきだというのは多くの人が持っているだろうに。
暴力表現は市民権を獲得したと考えていいのだろうか?差別の枠に入らないからスルーされている?もしくはアンパンマン同様、正義の暴力は問題ないという認識もあるかもしれない。安倍ちゃんは集団的自衛権をもっと大胆に進めてもいいのかも知れない。
そういう意味では進撃はうまくできていて巨人と話が通じなかったりするから暴力の正当化がしやすい。(対人間もあるにはあるが)
ただ、構図としては戦争表現を娯楽として消費しているわけでケチがつかないわけでもあるまい。日露戦争で軍神の活躍を楽しんでいたのに通じる~とかね。
やはり整理するとまずい行為が不可避的な状況ではなく肯定的に描かれていると問題になりやすいと言えそうだ。(なんともつまらん結論だ・・・)
セクハラと暴力の相殺?
面白かったのは「七つの大罪」のメリオダスのセクハラはエリザベスが嫌がってないからダメだけど、「シティーハンター」はハンマーでの制裁があるからよい(よりマシ)という意見だ。
シティーハンターならモッコリした冴羽りょうに香が10tトンカチでぶん殴るっていうセクハラへの制裁をキッチリしてたのに。 なんでセクハラを許容する描写になってんだよ。
— chiraura (@chirashi_uraura) 2014, 11月 30
実際には過剰防衛は犯罪になる場合があるので問題である。が、許容してないという表現になっているんだぞということだろう。
逆に暴力女が出てきた場合、お仕置きレイプするというような描写にはどう反応するのか見てみたい。
ちなみに「七つの大罪」のほうはエリザベス役の声優さん(当然女性)によるとエリザベスがセクハラと認識していないという解釈らしい。しかしこれまた炎上しそうなコメントですこと・・・。
劇中では、主人公のメリオダスがエリザベスによくセクハラをしていますが、その部分について触れられると、「自分がセクハラされている事がわかっていなくてそれを受けとめてしまうエリザベスが王女さまらしくて可愛い、って思います」と雨宮さん。
梶さんは「エリザベスのセクハラシーンは、アフレコ現場で他のキャストさんに梶が言うとさわやかでズルイと冷やかされました(笑)」というエピソードを披露してくれました。
セクハラされていることがわからないのがかわいいですってよ!
相手が嫌がってないからセクハラじゃないという反論もできそうだ。しかし、普通に解釈するとみの○んたよろしく立場的に上なのを利用して触ってるという見方にならざるを得まい。命かけて守ってんだからケツぐらい触らせろと。ただ、体で支払うのが即悪だというのもどうなのかという気もする。お金を払ってお触りすることが法で禁じられているわけでもない。お金がないなら体で払ってねというのは個人間の取引としてはありえる話だ。 ただこんなことをリアルに主張しても全うな女性陣からは白い目で見られることうけ合いである。
個人的には裏で愛人契約を結んでいて、エリザベスが始めはいやいやながらも徐々に・・・という展開が好きなので薄い本はよ!(ちなみに愛人契約自体は公序良俗違反で無効らしい)
開き直り
正直、理屈で反論を重ねても浮気の言い訳をしている感、満載でむなしい。アホくさい。
真の結論としては掲題のとおり「フィクションで差別を楽しんで何が悪いのか?」と言わざるをえない。
現実の社会においては法律やらPCに沿って生きねばならないが、一方で差別したい心、セクハラしたい心があり、それをフィクションで満たすことの何が悪いというのか?
そういった二面性があるのが人間だし、そもそもそうした現実の歪みこそが創作の原点であって、完全にきれいな作品が見たいのよ~って連中はちょっと都合がよすぎるんじゃないですかね。ディズニーとかボノロンだけ見とけよ。
お前はイエスキリストか?一つも悪い想像したことないっていうんですかね?人を殺したい。殴りたい。幼女を犯したい。美女のケツをぐいと鷲づかみにしたい。結構なことじゃないですか。思う分には。
フィクションでそれを楽しんで何が悪いってんだ。俺のサンクチュアリに土足で入ってこないでください。お願いだから。
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